就職・転職

民間企業と公務員の違い ~民間企業から外郭団体に転職してよかったと思うこと~

こんにちは。管理人のたくみです。私は2011年から8年間、民間企業に勤めた後、現在は市の外郭団体に勤務しています。

私が所属している外郭団体の給与・福利厚生はすべて市に準じています。つまり、公務員と同じ待遇を受けています。

今回は、民間企業から外郭団体に転職してみて、よかったなと思うこと恵まれているなと感じることを記載したいと思います。

給料が世間一般相場より高め

転職して一番恵まれているなと思ったのはやはり給料の高さです。もちろん、民間企業の超一流企業よりは劣りますし、市区町村によって差はあるとは思いますが、基本的には日本全体の平均年収よりは高い金額が貰えます。そもそも私が転職する際に一番大事にしていたのが年収だったのですが、様々な求人を目にする中でも、今の会社が提示していた年収は他の求人と比較して50万~100万円ほど高かったです。

冒頭にも記載しましたが、私の働いている外郭団体の給料は市に準じた体系になっているので、公務員はこんなにいい給料貰っているのかと、今まで勤めていた会社との差に愕然としたのと同時に、今後は自分もこの水準の給料が貰えるのかと思うと、転職活動がんばって本当に良かったなと感慨深い気持ちになりました。

年収を押し上げる豊富な手当

基本給自体は世間一般とそこまで大差はないかもしれません。しかし公務員はとにかく手当が豊富です。この手当が年収を押し上げる大きな要因となっています。

住宅手当、扶養手当等、一般的な手当に加え、特に大きい手当が地域手当と呼ばれるものです。地域手当は基本給×各市区町村で設定されている利率で算出されます。市区町村によって利率は異なるのですが、例えば、基本給が20万円で地域手当が15%の地域だった場合、地域手当は3万円になります。

つまり、基本給20万+3万円=23万円が基本給になります。地域手当のない会社と比較すると3万円×12か月=36万円の年収差があるわけです。

都内では20%の利率の地域もあるようで、この地域手当が公務員の収入を押し上げている大きな要因となっています。

安定感抜群の賞与

賞与の安定感も抜群です。公務員の賞与は期末勤勉手当と呼ばれるのですが、ここ数年は4ヶ月~5ヶ月分、安定して支給されています。この支給率の決定についてはいろいろな要素があるのですが、基本的には人事院とよばれる機関が民間企業の給与実態に合わせて決定します。世間の景気が良ければ支給率は上がるし、景気が悪ければ下がる仕組みです。ただ、この決定については少しズルい部分があって、民間企業の給与実態をどのように反映させるかというと、一般的には民間企業の給与の平均値を基にしていると言われています。近年のコロナ禍で多くの民間企業は大ダメージを受けている一方で、任天堂のように巣ごもり需要を追い風にコロナ禍の恩恵を受けてボロ儲けしている企業もあるわけです。

そうするとどうなるかというと、民間企業の給与実態の平均値はそこまで変動しないわけです。つまり、公務員の期末勤勉手当の支給率もそこまで変動しないわけです。実際、私自身も今回のコロナ禍で、期末勤勉手当の大幅減を覚悟していましたが、下げ幅は微々たるものでした。

賞与の安定は生活にゆとりをもたらしてくれますからね、公務員は本当に恵まれているなとつくづく感じます。

休みが取りやすい

転職してみて次に驚いたのが、有給休暇の消化率です。これについては部署や上司によって差はあるかもしれませんが、うちの職員は本当によく休みます(笑) しかもみんな直前になって、明日休みます!といって平気で休暇を取ります。

私の会社で年間の有休消化日数が15日以下の職員は数えるくらいしかいません。

何故これだけ休暇が取れるかというと、仕事量に対して人員が豊富に配置されているからです。ここ最近、税収も減ってきており、ギリギリの人員でやっているから昔と比べて本当に大変なんだという輩もいますが、民間企業出身の立場から言わせてもらえば、現状でも過剰人員だろ!と突っ込みたくなるくらい、人員は豊富です。

また、時間単位の休暇も取得できるため、遅刻といった概念もないんです。

この休暇の取りやすさも、公務員はホワイトだといわれる所以かと思います。

世間体がよくなる

公務員は上記でも記載したように安定したお給料を頂けますし、民間企業のように倒産によって失業することはまずありません。社会的信用度は抜群です。ローンをイメージするとわかりやすいかと思います。無名の民間企業だったりすると、ローンを申し込んでも、希望額より少ない審査結果だったり、最悪ローンが通らないこともあります。公務員の場合、他社で変な借入や支払いの滞納をしていない限り、銀行側から積極的にローンの提案をしてくれます。実際、前職の取引先の営業マンは、自身の収入だけで住宅ローンを申し込んだら、提示額は3,000万だったところ、奥さんが公務員であることを伝え、再審査したところ8,000万を提示されたそうです。それだけ公務員は社会的信用度が高い身分なんですね。

まとめ

民間企業と比べるとやはり、いろいろな面で公務員は恵まれた立場であることをわかっていただけたでしょうか。

民間企業も公務員も仕事が大変なのはどちらも同じです。異なる点は、民間企業は成果が出なければ賞与も減らされてしまうし、昇給もないかもしれません。一方、公務員は必ず昇給もするし、安定して賞与も貰えます。

もしも今、ブラック企業で疲弊していて、ホワイト企業への転職を目指している方がいらっしゃるなら、簡単ではないかもしれませんが、是非、公務員も一つの候補先として検討して頂ければと思います。

最後までお読み頂きありがとうございました。

-就職・転職