長時間労働がキツイ、無茶苦茶なノルマから逃れたい、社風が合わない、スキルがつかない、自分はこのままでいいのだろうか・・・・・転職する理由は人それぞれあるかと思います。
転職活動はそうそう甘いものではなく、人によっては1年経っても転職先が決まらない人もザラにいます。そうすると、比較的ハードルの低い業界を選択したくなる気持ちはわかりますが、その選択には注意が必要です。
ハードルの低い業界と聞くと真っ先に浮かぶのは福祉業界ではないでしょうか。著者は不景気の煽りを受けて、3年前に製造業から福祉業界に転職しました。職種は事務職ですが、福祉業界を選択したことをもの凄く後悔しています。
なぜ、後悔しているのか、今勤めている会社の実情を交えながら解説していきたいと思います。
今現在転職活動をしている人、これから福祉業界に転職しようか迷っている人に少しでも参考になれば幸いです。
非常識な人間が多い
福祉業界と聞くと介護職を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。介護職をネットで調べてみると「変な奴が多い」「落ちこぼれ」などネガティブなワードが多々見受けられますが、うちの介護士さんたちは子育てが終わったベテラン女性が多く、常識的で優しい方ばかりです。
個人的に今の会社で肌を持って感じているのは、介護士さんより「ケアマネージャー」「社会福祉士」の方がよっぽど質が悪いし、人間として欠落している人が多いと感じています。理由は以下の通りです。
挨拶をしない
まず挨拶をしません。できません。入社初日、オリエンテーション担当者(社会福祉士)に挨拶したのをガン無視されました。今まで挨拶してシカトする社会人に出会ったことがないので入社早々、衝撃的でした。その後事務のおばちゃんから「うちの社会福祉士とかケアマネは誰に対しても挨拶できないから気にしなくて大丈夫だよ。ああいう人たちには絶対なっちゃダメだよ」と耳打ちされました。その後、観察してみると本当にみんな挨拶をしない。自分から挨拶をする習慣は人として絶対に崩したくないので、シカトされるのはわかっていますが、割り切って挨拶しています。
敬語を使えない
目上の人でも外部の人でも敬語を使いません。使えません。普段お年寄りと喋っているからクセでため口になっちゃうとか。。。社会人にもなって言葉遣いの使い分けができないとか、どういう環境で育ってきたのでしょうかね。
資格至上主義
うちのケアマネ、社会福祉士は自分が持っている資格が日本一の資格だと思っています。資格を持っていれば何をしても言っても許されるというスタンス。福祉業界は人手がいないため、資格さえあれば入社できる法人も少なくありません。うちの法人も資格さえあればほぼほぼ入職できます。その影響もあってか、自分たちの持っている福祉系の資格は日本一だと思っている輩が多いです。私は福祉の資格は一切持っていませんが、そういった人間に対して物凄いマウントスタンスで接してきます。うちの50代独身女性の主任ケアマネは資格を振りかざし、社会福祉士、介護福祉士、事務員に対して物凄い見下し方をしてきます。ちなみに私は今後も絶対福祉系の資格は取りません。社会福祉士、ケアマネの資格事態に価値も将来性もないし、こんな人たちと仕事したくないからです。
独身者ばかり
福祉業界は平均年齢が高いです。今の若い人たちは賢いので、割に合わない福祉業界なんて選びません。うちの会社は40過ぎで独身者ばかりです。10人いたら9人の割合で独身です。結婚をしない選択をしたのではなくて、結婚が出来なかった人間ばかりです。つまり、一般コミュニティからは受け入れられない人間ばかりの集まりだということです。どこの会社にも1人や2人、変わり者でいい歳しても独身という人がいるかと思いますが、うちの会社はその変わり者が9割です。家庭を持たない、子育てを経験していない男女は、自分のことしか考えず、人生経験が乏しいため、歪んだ人間が多いです。
老人福祉の未来は暗い
福祉業界は保険会社や電力会社等も参入してきており、競争が激しくなっています。明らかに供給過多となっており、事業所もどんどん潰れてきています。巷で葬儀屋が急増しているのは、高齢福祉の需要は今後どんどん減少していくことを企業が見越していることの表われです。ケアマネや介護士は食いっぱぐれがないなんてのは過去の話です。実際、うちの会社を辞めた後、転職先の事業所が潰れたために、再び戻ってきた職員がうちの会社にはたくさんいます。
給料が安い
これはもうご存じの通りです。製造業から転職してきた身から言わせてもらうと、申し訳ありませんが、老人介護の仕事は生産性、付加価値がとても低いです。大切な仕事であることは間違いないですが、老人を介護しても何か付加価値を生み出しているわけではないので、この業界の給料が低いのは仕方のないことだと思います。
資格をとっても給料はそこまで上がらない
ケアマネや社会福祉士を持っている相談職は研修や会議が多く、実施するのも業務が終わってからなので、21時まで残っていることが頻繁にあります。残業代は法人によるでしょうが、おそらく全額残業手当を出す法人は少ないのではないでしょうか。
ケアマネや社会福祉士をとっても、労働時間は増えても給料は増えないので割に合いません。
まとめ
少し言い過ぎな部分もあるかもしれませんが、一般的なサラリーマンを経験した人のほとんどは著者と同じ感想を持つ人が多いと思います。実際、うちの会社の事務職は元銀行員や著者と同じく製造業の事務をやっていた人間もいますが、同じような感想を持っています。
人手が足りていない業界、入社のハードルが低い業界は、必ず何かしらの理由があります。
福祉業界で人が定着しないのは、仕事のキツさもあるかもしれませんが、業界にいる人間が変だからという理由もかなり大きな要因となっていると思います。もし、まともな人間、優秀な人間がいれば、別の業界からの転職組の定着率も絶対上がると思います。
20代から30代で転職に迷っている方は1度、転職エージェントに相談するのもひとつの手だと思います。
マイナビAGENT個人的には他人に客観的アドバイスを貰えるのももちろんですが、非公開求人というものがありますので、応募の幅が広がるのが最大のメリットだと思います。
福祉業界への転職を考えている方、今現在転職活動をされている方に少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました。